2021年5月のニュースレターからの抜粋(一部書き換えております)
さておかげ様でこの拙いお便りも来月で100号を迎えます。粗末な封筒に粗末な用紙、おまけにトンチンカンな内容でおよそ9年間(途中サボった月もございますので計算は合いません💧)、よくぞ続いているなぁと思います。9年前、「こんなものを送って誰も来なくなったらどうしよう」と震える手でポストの前まで行ったことが思い出されますが、勇気を振り絞って投函した後には「一生懸命さは伝わる」と封筒をお手にご来店賜り、とても感激したことを覚えております。当初は「こんなものを読む暇人はいない」というお叱りや、「綺麗なハガキの方が良かった」などのご批判、さらに受け取り拒否に加え、「小説家にでもなったつもりか」などと馬鹿にされることも度々で、実際ご来店されなくなった方も少なからずおられました。ただそれ故に気が付いた時には緩やかな共感(?)に基づくコミュニティが育まれていたのかもしれません。
また反省と申しますかお詫びでございますが、ここ数ヶ月私はいつも時間が足りないと皆様に愚痴をこぼしておりました。私は無能なため優秀な方がサッと終える仕事でも何倍も時間がかかるのが原因なのですが💧私の日常はお一人様2~3時間のご案内を3~4回、その合間にお仕上がり品の検品・撮影、オーダーシート作成、WEBサイト更新、そしてこの拙いお便りを毎日1枚作成しております。その間も数十分おきに電話、メール、ファックス、さらにご注文以外の来店もございます。結局いつも終わらないので平日深夜と定休日に…。お喋り好きな暇人と思われているなと感じることも度々ですが、私ごときでも時間は幾らか貴重でございます。とまれ達成感を得られない方の苦しみが理解できるようになったのは良かったのかな・・・。
暖かくなると少しずつ軽装になりますね。意外に思われるかもしれませんが私はビジネスシーンで“ポロシャツやTシャツ”を着用することも良いのではと思います。「カジュアルな装いで十分」とお考えの方にとってはそれが真実だと思うからです。一方で「きちんとした装いは相手に対するマナー」とお考えの方にはきちんとしたドレスシャツを着用することが真実だと思います。つまり真実は人の数だけあると思うのです。ただ客観的に見てどちらが礼儀を欠かないかという…“
私共では袖先のカフスにローマ字筆記体で刺繍を入れる方も多いのですが、その際last name(姓)ではなくfirst name(名)を選ぶ方も少なくありません(私がお勧めしているからかな?)。所有満足感も高まりますため、もう他のシャツは着られなくなるかもしれません。そして英国王室御用達ブランド「トーマスメイソン」はと申しますと、こちらはもう桁違いのクオリティでございます。もはやコットンの域を出てシルクと表現した方が適切なのではとさえ思います(いつもオーバーでスミマセン💧)。
私は人に共感してもらえない寂しさは少しだけ理解しているつもりでおります。それ故いつの間にか共感されない寂しさに共感するようになったのかもしれません。この一年、外出する機会が激減し生活リズムが乱れたことによりフラストレーションを抱えている方も少なくなさそうです。 (中略) 今後についてテレビのワイドショーなどでもコメンテーターが様々な意見を述べているようですし、ネットでもそれらしい見解が述べられているようですが、情報リテラシー(読み解く能力)を向上させないと簡単にミスリードされてしまいそうです。どんなものでも前提が間違えていたら、つまり出発点が間違えていたら目指すゴールには辿り着かないかなとは感じます。